医療費問題は、私たちの国では今大きな問題です。今後、医療費制度が維持できなくなってしまえば、お金がない人は医療を受けることができなくなってしまいます。こうなってしまえば、治る病気も治療ができなくなってしまうのです。これを避けるためには、さまざまな医療費対策を行っていくことが必要となります。そこで、国では医療費を抑制しようという動きが出てきています。
しかし、医療費を抑制することで、新たな問題も出てきます。医療費を抑制しようと考えた時、医療機関での施設費用・薬剤費用・人件費などを抑えなければならないことが考えられます。しかし、治療を行うためには、そのような費用を削ることはできませんよね。現在は高度な医療が進歩してきており、これらの費用はかなり大きな負担となっています。しかし、ここを削るわけにはいきません。そこで、仕方なく人件費の抑制を考えることになりますが、医師の数や看護師の数を減らせば、それだけ一人にかかる負担が大きくなるということです。近年、仕事の負担が大きいと感じている医療従事者が多い状況にもかかわらず、さらに人材が減ってしまえば負担が大きくなり、医師や看護師の過剰労働が増えてしまいます。これでは、医療をする側の人間が壊れてしまいますよね。
このように、現在では医療費抑制のために、さまざまな提案や対策を考えられています。しかし、抑制しようとすると、どこかにしわ寄せがきてしまう可能性もあるのです。これ以上、医師や看護師の仕事負担を大きくしないような対策を取り入れることができれば、もっと医療現場で活躍したいという人材が増えるかもしれません。
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